櫻庭 栞の しおりん❜s畑

昭和レトロな『櫻庭』と、ダメダメ『く~すけ』の雑記・写真などが入ったブログです…。

昭和のたこ焼きの話


小学生の私は
タコが、嫌いでも、町のたこ焼き屋さんの常連でした。

お店がすいた頃を、見計らって『お金』を、握りしめて
走って行って、お店の方に
「いつものを、ひとつ!」
と、注文して
タコが、入っていない『たこ焼き』が、焼けるのを
椅子によじ登って、待っていました。


神戸の下町では、卵と小麦粉で溶いたシンプルな、まんまるのたこ焼きが
お皿に10個。
だし汁にプカプカ頭を出しています。

そこへ、セルフサービスのソースをかけて、いただきます。


たとえ、タコが入っていても全部、取り出して残してしまう私に
お店の人は、怒ることもなく

「タコが、嫌いなの?食べられないの?」
私が、うなずくと
「次から、タコなしの『たこ焼き』を、焼いてあげるよ。」
と……。笑)
そう言われてから、ずっとタコなしの『焼き』でした…。笑)


冬は、いつも。
お店の隅にあるストーブの上に、おだしが、たくさん入った
大きな『やかん』が、あって
湯気が、いつも上がっていました。

たこ焼きのお供は、アップルという、オレンジジュースか、ラムネ。

夏には、酢じょうゆと、からしで食べるトコロテン。


冬になると、たこ焼きが、焼けるのを待った
ほっこりと、あたたかい……。
そんな時間と、風景がよみがえります。

                             end.



    p.s.  いつの頃からか、タコも食べられるようになりました。
         もう一軒ちかくにあった、たこ焼き屋さんの
         たこ焼きには、タコと『こんにゃく』が、入っていましたよ!笑)


                 お読みいただきありがとうございました。