『ちんころ号』の受難……
『ちんころ号』は、私の自転車です。
25年は、乗っています。笑)
コロナ前…。スーパーへ行った帰り道は、荷物が重たくて…。
公園横のトロトロと続く長い『坂道』を
自転車を押して…登っていた時です。
坂の上には、大きなマンションがあり
その敷地内から、急に『おまわりさん』が、2人…
おしゃべりをしながら出て来ました。
『…! なにか事件?』
すると、そのうちの1人が
「お姉さん。ちょっと。いいですか?」と。
「あ。気を悪くしないで下さいね…。その自転車は
お姉さんの『持ち物』ですか?」
はぁー!?
何を、急に……?! ←心の声
「……そうですけれど。」
まだ。お昼前の公園からの『さわやかな風』が、吹く坂道で!
私が、どこかで盗んできた自転車に、乗っているとでも~!
「念のため、調べさせてもらっても、いいですか?
ここに防犯番号が、ありますね。」
「……。いいですけど…。この自転車。ものスゴく『古い』ですよ。」
と、言いましたが。
すでに。もう『無線』で、調べるよう番号を伝えています。
それを待つ間。
後から自転車で、登ってきた『おじさん』には
変な目で見られるし
警官は、その自転車は、止めません…!
でも、もうすぐ
「あなたは、櫻庭く~すけさんですね。」
と、疑いが晴れるはず…。
『ちんころ号』だって、誓って長年
ボクは、ご主人様とご主人様の亡き『父上』しか
乗せて走ったことは、ないぞ!エッヘン!…と、胸を張って
お返事を待っています。
そして、無線が
「…え? 登録番号が古すぎて、検索に上がってこない~!?
そんな事って。あるんですか!? 調べられないんですね!!」…と。
そして、私に
「…と、言うことで。すみません。お時間取らせました。」と。
え。なんだ。それは…!
だから。古いって言ったのに。
スーパー帰りの善良な一市民を~! 笑)
ちんころ号が、古びたサビサビの中古品の見なりだから
声をかけたのでしょうか…? 不憫だ~。
私もちんころ号も、夢も希望も。心も打ち砕かれ…。
ますますトボトボと、小さくしょぼくれて
残りの坂道を押して登ることになりました。
胸を張れ!ちんころ号!君は、悪くないよ。
君は、震災前からの私の相棒なのだから!
壊れて乗れなくなるまで、乗るからねー!
end.
file.152.ku-suke通信
p.s. きっとマンションの駐輪場で盗難被害があって
出向いていたのでしょうね…?
その帰りの『職務質問』???
注)震災後には、警察官の方が毎日のように、家々をまわり
『パトロール&声かけ』を、しておられたので
他の地方の方よりも、神戸の私たちは、警察の方との距離感が
近いのかもしれません…。
パトカーに後をつかれて、車を止められた若い女性ドライバーが
「どうして!私。 なんで、止めるの!?」
と、戦っている方も、以前。見たことがあります。
お巡りさんも、大変ですね。
過去ログ:ちんころ号のお話は、file.8.すごく初期に書いています↓