春を迎えて『お知らせ』したいことが、ひとつ。
我が家の桜の木は、切られてしまいました。
昨年までは、ありました。
事の発端は、大阪北部地震です。
我が家も、ちょっとした傾斜地に建っていて
盛り土の庭の塀のすぐ近くに
桜の木がありました。(図参照)
土の下で根が張って、塀を外へ外へと
押し出そうとしていました。
桜の木は、幹を支えるために、すでに庭いっぱいに
根を張っているそうです。
植木屋さんも大工さんも
「切った方が、いいなぁ~。」
と、言って帰りました。
母も、「少しでも早く切った方がいい…。」と、言います。
私は、せっかくの桜。桜の庭なのに……。
と、強く抵抗しましたが
…。もう私の味方は、誰もいません。
「今年こそ。切ってもらうからね!」と、母。
私も、確認のため、塀の外にまわって、そのキレツの入った
部分を押してみると『水』が、しみ出てきます。
大きな地震が、来ても…。地震が、来なくても
この桜のせいで、塀が崩れて、誰かが『ケガ』を、した後では
後悔しても遅すぎます。取り返しがつきません。
もしも。その原因が、あるのなら…。
取り除いておく方が、万全です。
しばらくして、泣く泣く私も OK しました。
もっと広くて、お寺や公園や学校に、植えられていれば
こんなことで、切られることもなかったのに…。
うちの庭に植えられたばっかりに…。
京都の桜は、樹医さんや、花守りさんもついて、いくら。しだれても
添え木で支えられ、キレイに長生きしている『桜』もあるのに……。
ソメイヨシノより1週間 ほど後に咲いて
いつも春を告げてくれる大切な桜を伐採することになりました。
うちの庭も、ひとつの時代が終わったような感じです。
もう。いない父が植えようと言った『しだれ桜』
ぽっかり…。心に穴が開いたような。
桜の木は、長い間… 我が家にいましたが
案外…。小さな『切り株』に、なりました。
それと交換に、塀が崩れる心配は、なくなりました。
庭に出て、空を見上げると去年より広い空です…。
泣かないぞー。
… 春を待つ季節。突入ですね…。
file. 108.… end.
お読みいただきありがとうございました。