櫻庭 栞の しおりん❜s畑

昭和レトロな『櫻庭』と、ダメダメ『く~すけ』の雑記・写真などが入ったブログです…。

ひとりでホテルに、泊まる『夜』…

 

ひとり『出張』で、泊まったビジネスホテル
あるいは、どうしても1人で『旅』を、したくなって  
訪れた町のホテル……金沢・岐阜・福山・長野  

そして。いつも…。
なぜだか『河川敷き』の近くのホテルに、泊まることが多くて
窓から外を見ると『アラアラ… 』 と、思います。笑)

観光や仕事を終わらせ、ホテルに入るので
いつも、大体すぐに『外』は、暗くなります。

夕食を済ませ、部屋に戻ったら…。もう『夜』です。
私は、窓から外を見る時は、部屋の明かりも
テレビも消して、真っ暗にします。

        室内が明るいと、カーテンを開けて、外を見ている
        私の『黒い影』が、外から見えるからです

          防犯の面でも、重要ですよね! 笑)


   そんなホテルの窓の外は、どこの町でも、意外と明るく
   『照明』が、たかれ、野球の練習や、テニスをしていたり
   ゴルフの練習場が、あったりします。
   
   今日は『サッカー』と、そのまわりに
   『陸上』のトラックがあって…。走っておられる方が、います。 
 
                  
   実業団…? 同好会…? でしょうか? 
   サッカーボールを追いかけて、何やら笑っています。

       私。今。その人たちと、時間を共有しています。
       普段の私とは、全く関係のない人たちの笑顔

    知らない町の知らない人たちの生活が、かいま見えます…。 
           偉いな~。遅くまで…。


  私は、ベッドの上に唯一『私の物』と、言えるカバンの中身を
  『店開き』しますが…。
     
        必要最低限の『新しい下着』に、タオルが2枚
        小さな容器に入った化粧品たち。新品の『歯みがき』セット
        そして旅券。

      無機質すぎる物ばかりで、心は、豊かになりません。
              ため息ひとつ
      
      テレビからは『関西弁』の、笑い声もないし
      ニュースのアナウンサーも、知らない人です。    
      
      なんだか。たりない気持ちが強くなり、心細くなります
        ただ。消すと寂しいから、つけています

そんな気持ちを、ふるい立たせ! 
明日の計画や、明日の仕事の準備に、取りかかります。

午後8時を、過ぎました。 
よしよし! 窓の外は、まだ明るく… 人が走っています。
お風呂を済ませ、髪を乾かし
さて。窓の外は? ……。

…。いつも最後には、ライトは消え
ただの真っ暗な空間に…
川に沿って『外灯』だけが、ポツリポツリ。と、ついているだけです。
この町の『本当の夜』の空間が、あるばかり…

私だけがポツリと、取り残され
さっきの光景は、ただのまぼろしだったのでは? 
……と。

私の部屋も、まっ暗で、静寂で
私の影が、月あかりで、室内に長く影を落としています。
『冷蔵庫』のブーンという音だけが、響いています。
腕時計を見ると、もう10時を過ぎていました。

   ーそうか…。
     あの人たちも、家に帰って『ご飯』を、食べなきゃね。
     窓の外の劇場は、いつの間にか『幕』が降り
     残ったのは、私ひとりです……的な

  彼らにとっては、いつもの夜のいつもの時間。
  私にとっては、いつもと違う夜の時間と空間が
  交差する不思議な夜です…。


それは、時と場所が変わっても
   何度も繰り返される。時間…。です。


そしていつも『今晩。眠れるかなぁ~?』と
不安になりながら、ベッドにつく私です。
    
そして勝手に、ずんずん… 不安に沈んでいく。私に
『自分で自分を、おりするのは、大変だなー。』と思いながら

    やっぱり『眠れない夜』を過ごす! 櫻庭でした。

               お読みいただきありがとうございました。

                                                                            file.48. end. 

 
   p.s.  「ただいまー。疲れたよ……!」
      と、ニッコリ。  お土産の袋を、ぶらさげて家の玄関に入ると
      私のいつもの夜が『復活』です。祝!
      ただ…。
      今日もあの町のトラックで、誰か走っているでしょうか?
      ホームランを、打っているでしょうか?
      今日もあの町の、いつもの夜の時間が、流れているのでしょうか?
      
      またいつか…。どこかの町のどこかのホテルの窓から
      お会いすることもあると思います。
                    櫻庭よりー。